知力1、武力100の脳筋探偵!? Web漫画『名探偵 呂布』を読むべし!

人気漫画を原作にした劇場版アニメ『名探偵コナン ゼロの執行人』が空前のヒットを記録し、『金田一少年の事件簿』新シリーズが始まるなど、いまだ根強い“探偵モノ”のジャンル。そんな中で超異色ともいえる探偵漫画『名探偵 呂布』がWeb上で連載され、このほど好評のうちに第一部完結となった。媒体は漫画誌ではなく、日清食品グループが2017年秋に開設したオンラインコミックサイト「NISSIN MANGA」。その連載第一弾としてスタートしたのが『名探偵 呂布』である。

異質なタイトルから想像できる通り、頭脳派ミステリーではなく、ステータスを武力に全振りした武闘派名探偵(?)が繰り広げるギャグ漫画となっている。

被害総額50億円にのぼる宝石盗難事件の現場に現れたのは、口にパイプをくわえ、手には虫眼鏡型の武器を持ち、なぜか半ズボンという巨漢マッチョの名探偵・呂布。どう見ても名探偵コナンとホームズのパロディであろうという姿の彼が、知力1、武力100という探偵にあるまじき能力で難事件に挑んでいく。

屋内で嵐が吹くわ人をボコボコに殴るわ巨大な石が飛んでくるわ……どこに推理要素があるんだという、ツッコミどころ満載の破天荒なストーリーが(たまに日清製品の露骨な宣伝をはさみながら)展開される。

漫画の執筆はあの『北斗の拳』アシスタント経験者、長沢克泰うどん氏が担当。厳密には長沢克泰+うどんの合同ペンネームであるが、どちらもマッシブな作風がウリだ。特に今作は長沢克泰氏が師匠ゆずりのすさまじい画力を見せ、史上かつてない脳筋探偵を読者に印象づけている。

第一部は全3話(+外伝1話)でコンパクトにまとまっており、今でも「NISSIN MANGA」で無料公開されている。連載スタート時からネット上で大いに話題となったので、興味ある人はぜひチェックいただきたい。