11年にわたる冒険についに幕! 真島ヒロ『FAIRY TAIL』完結

真島ヒロ氏の漫画、『FAIRY TAIL(フェアリーテイル)』が2017年7月26日発売の週刊少年マガジン34号にて大団円を迎えた。
連載は2006年35号の第1話からまるまる11年の長期にわたり、TV・劇場アニメも制作されてマガジンの看板を背負う作品だった。国内はもちろん、海外でも人気を博し、累計発行部数は全世界で6000万部以上といわれる。

物語は、魔導師ギルドがさまざまな問題を請けおう世界で、ギルドの一つであるフェアリーテイルに所属する魔導師たちの活躍を描くという冒険ファンタジー。
当初は主人公の滅竜魔導師・ナツとその仲間たちが単発の依頼に応じて事件を解決するというスタイルだったのが、徐々にその過程でずつ大きな謎が明らかにされ、最終的に彼らは世界を救う冒険に身を投じることになる。
多種多様なキャラクターが物語を牽引していくスタイルは、前作『RAVE』(全35巻)の傾向を引き継いでいるが、原作者の真島ヒロ氏はかつてインタビューで答えたように「できるだけキャラを死なせない」ことで差別化を図っているという。

最終回となる第545話も、未来を予感させる長きにわたる冒険のエピローグを飾るにふさわしく、アルバレスとの戦いを乗り越えたナツやルーシィ、エルザたちのその後を語り、静かな感動を呼ぶエピソードに仕上がっている。

同氏はまた速筆な作家として知られている。『RAVE』では6年間、今作『FAIRY TAIL』でも一回も休載しなかったばかりか、頻繁に表紙や巻頭カラーの制作、一挙3話掲載や同時並行のスピンオフ作品を執筆するなど、その精力的な活動は目を瞠るばかりである。

直前のエピソード「アルバレス帝国編」の終盤で、これが最終エピソードになると明かされ、5月発売のコミックス第61巻のあとがきで「あと2巻で完結」、6月25日のtwitterでは「いよいよ最終回のネームを描くよ。」とつぶやくなど、予告された冒険終了のカウントダウンに、ファンの間からは連載終了を惜しむ声があがっていた。

最終回が掲載された今号の週刊少年マガジンは、扉絵の複製原画全員サービスや原画展の告知、アニメでルーシィを演じた平野綾さんセレクトの名セリフなど、企画ページも盛だくさん。マガジン本誌での連載はこれにて終了だが、TVアニメのファイナルシリーズが2018年にスタートすることも告知されており、ファンはまだまだ寂しい思いをせずに済みそうだ。

次巻第62巻は9月15日、完結の単行本第63巻は11月発売を予定している。