本家も大人気のスピンオフ『僕のヒーローアカデミアすまっしゅ!!』

【あらすじ】
現在TVアニメ放送中の『僕のヒーローアカデミア』の、公式スピンオフ4コマギャグ漫画。原作は既に「週刊少年ジャンプ」を支える屋台骨にまで成長した人気作品(関連URL:http://comic-candy.com/archives/10963)だが、その公式スピンオフである本作は、スマホアプリ「ジャンプ+」において連載され、こちらでも劣らぬ人気を得ている。原作に沿った流れではあるが、「あの時の解釈がこうだったら」や「もしもあの人がこんな設定だったら」などの二次創作的な案を盛り込み、非常にはっちゃけている!

【みどころ】
基本的に、キャラクターの性格や個性は変わらないが、それをうまくギャグに活かしているところがすごい。デクは相変わらずオタクだし、爆豪は常にイライラムカムカしていて爆撃しまくり。峯田に関してはもともとが変態なので、それが一層増しただけという感じだが、女子からの扱いの酷さにはウケる。原作ではあまり表に出てこない瀬呂や芦戸、尾白も活躍(?)しているのが見ものだ。

ちょっと控えめに描かれているヤオモモは、天然お嬢様キャラで「わたくしなんて何の役にも立ちませんわ」と自虐気味。ゆえに、誰かに褒められると有頂天になって喜ぶ姿が可愛い。クールキャラで一貫されているはずの轟でさえ、ギャグ漫画にかかればいじられ放題?!実力は確かだし、冷静さも欠かない彼だが、鈍感で振り回されやすい存在になっている。また、轟の父のエンデヴァーの空回りパパっぷりにも注目してほしい。

実質的なヒロインであるお茶子さんでさえ我を失ってしまうこともあるほどに、本作のキャラクターは暴走気味のギャグを展開するが、それを一番冷静に突っ込んでくれているのは耳郎ちゃんだろう。安定のツッコミ役は、慣れてくるとその切れ味の鋭さにも期待が増してしまう。そして彼女はそれを決して裏切らないのだった。冷たいツッコミ、呆れたツッコミ、フォローのツッコミ、温かいツッコミと、バラエティにも富んでいる。

原作同様に、USJ編やヴィランとの対峙、体育祭などのイベントも目白押しだが、時にヴィランが主役となる回もある。死柄木弔でさえもギャグキャラにしてしまう作者のオモシロ脳には、ぜひとも拍手喝采を送りたい。空回りや過剰な勘違いによる暴走、妄想や思わぬ才能発揮など、まだまだお子様なヒーロー志望の学生たちのはちゃめちゃ青春ライフを楽しんでみよう!

【作品データ】
・作者:根田啓史(『僕のヒーローアカデミア』(原作:堀越耕平)より)
・出版社:集英社
・刊行状況:1〜3巻(以下続刊)