こんな兄はいかが?『妖飼兄さん』が欲しいかも?!

【あらすじ】
母を亡くし、天涯孤独になってしまった柊。しかし、腹違いの兄がいると知り、会いに行くことに決めた。彼はどうやらペットショップを経営しているらしい。まずは客のフリをして偵察のはずが、そこにいた店員のあまりの「理想の兄」像にときめいてしまい、思わず「お兄ちゃん」と言ってしまう。ところがその店員は兄ではなく、実際に現れたのは、全身包帯まみれの怪しげな男で……え?こっちが本物の兄?!

【みどころ】
市役所職員の柊(ひいらぎ)は、異母兄の烏(からす)に会いに行くも、イケメンエプロンのペットショップ店員にときめいてしまう。これぞ柊の憧れてきた「ザ!お兄ちゃん!」だった。早速自己紹介するも、突然天井から「包帯で失礼します」と現れた変な男に気が向いてしまう。こちらがどうやら本物の店長らしく、そして彼が柊の異母兄なのだった。

その兄は、ペットショップ経営とは表の顔で、裏では妖怪を使った怪しげな商売をしているらしい。市役所職員としては、そんな悪行は見捨てておけないという妙な正義感を起こしてしまい、烏の不思議な異空間に一緒に飛び込んでしまう。猫又や送り犬、狢などの妖怪レンタルを生業とする奇妙な兄を「異端」扱いする柊だったが、妖怪が見えて触れもする異母弟である自分も、烏にとっては忌々しい父親の血を受け継いでいるのだった。もちろん、柊はそんなことはつゆ知らず。

やがて自分も半人半妖であることを理解した柊は、父親に会ってみたいと思うようになる。それは非常に危険なことだったが、異母兄に会いに来た時と同じように、一度思うと自分を止められないタイプの柊。烏に止められていたのに、不慮の事故(?)で烏たちの向かった父親に会える場所、「鵺会(やかい)」に来てしまう。烏の手助けをする、ペットショップのアルバイト店員のカワドウは、謎に満ちた存在だが、どうやらただの人間ではないらしい。柊がときめくほど完璧なお兄さんなのだが、「店長を守るのは店員の役目!」と、烏にとても忠実なのは何故なのだろうか?

謎の深まる中、とうとう烏は父親との邂逅を果たす。しかし、父親は烏には目もくれず、柊だけを必要とした。烏のことを「失敗作」と呼んで……。カワドウですら抗えない能力を持つ柊の父親は、妖怪の王だという。そう、あの「ぬらりひょん」という──!!どうする烏?!どうなる柊?!単行本第3巻の発売が待ちきれない!!

【作品データ】
・作者:真柴真
・出版社:スクウェア・エニックス
・刊行状況:1〜2巻(以下続刊)