【名作再発見】熱血ギャグサッカー『リベロの武田』

リベロの武田―超機動暴発蹴球野郎 (SCオールマン愛蔵版―にわのまこと短編集) 【あらすじ】
サッカーをこよなく愛する主人公・武田 弾丸(たま)は弱小あけぼの高校に転入し、国立競技場で開催されるインターハイを目指しサッカー部に入部した。DFに武田を置いた布陣は劇的な効果を発揮し、強力な必殺シュート「バズーカチャンネル」も会得した武田たちは快進撃。立ちふさがる強豪チームを相手に、台風の目となって暴れまくる!

【解説】
なでしこジャパンが今熱い。朝から晩までニュースを見ていても、悪いニュースしかない現状で、唯一と言っていいほど日本を明るくしてくれるなでしこジャパン。遅ればせながら本当に優勝おめでとうございます。

さて、サッカーという題材はかなり昔から漫画に取り入れられており、言ってみれば格闘ものや人情もの並にこなれたジャンルと言えます。大体のサッカー少年漫画はテンプレートが存在し、多少の差異はあっても概ね下記の特徴があります。

1.主人公が入るチームは概ね弱小(過去の栄光はある場合もある)
2.学生ものの場合、その地区の優勝候補のキーパー、若しくはFWと主人公は一対一で因縁が生まれる
3.主人公はドリブル、若しくはシュートにおいて必殺技がある

そんなテンプレートをど真ん中で真っ向から駆け抜けた作品が『超機動暴発蹴球野郎 リベロの武田』です。

この作品と上記のテンプレートを割り当てると、驚くほどにシンプルで素直な作品であったことがわかります。主人公のキャラクターや、多数のライバルたちに色物のようなキャラクターが多いせいか誤解されやすいですが、これほど素直にサッカーマンガの王道を突っ走っている作品は『キャプテン翼』や『シュート』位ではないでしょうか。

作者であるにわのまこと氏は、当時Jリーグ誕生に沸いた日本国内で週刊少年ジャンプのサッカー漫画として全9巻の本作を執筆。ジャンプ黄金期に『THE MOMOTAROH』でデビューし、アニメ化もされた有名小説『デルトラクエスト』のコミカライズを担当したにもかかわらず、どこかメジャーになりきれないにわの氏ですが、『リベロの武田』は今の氏と大きく違う突き抜けたギャグマンガとしても面白い作品だと思います。

折角のサッカー人気、『キャプテン翼』などの定番と並んで、『リベロの武田』のように埋もれた良作を掘り起こしてみるのもまた楽しいのではないでしょうか。

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