漫画で学ぶ“おしゃれ”の基本!『服を着るならこんなふうに』

【あらすじ】
そつなくサラリーマン生活をこなす20代後半の青年・佐藤。だが彼はプライベートではゲームくらいしか趣味がなく、脱いだ靴下などは脱ぎっぱなし、ファッション全般に無関心というだらしない男だった。そんな佐藤は小学校の同窓会をきっかけに「同年代の友人はもっと身なりに気を遣っているのに、自分はこんな格好でいいのだろうか」と考えはじめ、妹に手伝ってもらいながら“おしゃれな私服”を着る楽しさに目ざめていくのだった……。

【みどころ】
ちょっとは服装に気を配りたいけど、そもそも服を買いに行くための服を持っていない。

――冗談ではなく、現代わりと普通にいるであろうそんな若者向けに作られた“おしゃれ指南”漫画の登場である。逆に同居する女子大生の妹はおしゃれが趣味、しかも生活力があってかわいいという理想的なキャラ。そんな妹に引っぱられ、たまにスイーツをおごったりしながら主人公は少しずつファッションの基本を学んでいく。

超初心者はおしゃれといえば、高いブランド品を買う、雑誌で紹介されている流行服を選ぶ、有名人の服をマネする、店員のアドバイスに全部任せる……などと考えがちだが、本作はそのような方法を勧めていない。大切なのは全体のバランスを考えた、正しい理論を知ること。なのであえてユニクロなど廉価なブランドをチョイスし、それを最大限に活かすコーディネート術を教えている。本業のファッションバイヤーが作品づくりに協力しているためか、語られる理論には納得できるものが多い。

いい年して友人や家族にファッションのことを聞くわけにはいかないな、と考えている成人男性には、ストーリー仕立てで気軽に読める、良質なファッション指南書としてオススメしたい。

【作品情報】
・作者:縞野やえ 企画協力:MB
・出版社:角川書店
・刊行状況:2巻まで