フジリュー版で再コミカライズ!『銀河英雄伝説』発進!

【あらすじ】
舞台は遠く遙かなる未来。人類が宇宙に進出してから1500年あまりが過ぎた時代。銀河は大きく二つに分かれて戦っていた。理念の違いによる戦争は既に150年以上も続く。そんな中、銀河帝国に住む少年、ジークフリード・キルヒアイスの隣の家に、美しい姉弟が引っ越してくる。これがラインハルト・フォン・ミューゼルとの出会いだった。ラインハルトの姉のアンネローゼと言い、天使のような二人を目にして、キルヒアイスは驚愕する。そうして二人の出会いが運命の歯車を回し始めた──。

【みどころ】
多くの読者が評価しているように、1ページ目から印象的な始まりである。『封神演義』や『屍鬼』でアニメ化を果たしている藤崎竜氏が漫画を担当するに当たって、今のところは原作に忠実に進んでいるようだが、相変わらずフジリューの独自の解釈も混じっていて、原作者の田中芳樹氏も「こうきたか、と思った」と帯にコメントを寄せている。
『銀河英雄伝説』は言わずもがな、田中芳樹氏の代表作のひとつで、スケールの大きな銀河を舞台に、壮大な物語が待っている。ラインハルトとキルヒアイスの重要性はもちろんのことだが、もう一人の重要人物であるヤン・ウェンリーが1巻ではまだ後ろ姿でしか登場していないのが気になるところ。原作をご存知の方は、おそらく想像をふくらませていることだろう。
まず描かれるのは先述の二人の幼少期から軍に入隊するまで。ラインハルトの姉のアンネローゼを奪った皇帝と面会するシーンはハラハラさせられる。しかし軍での配属先は、戦いの最前線とは程遠い軍病院の事務課。のんべんだらりとしたその雰囲気にうんざりしたラインハルトは、自ら最前線に配置換えを希望する。そこで二人に与えられた着任先は──?!
改めてアニメ化を控えている名作なだけに、既に100重判超えを記録している原作もさらに売れるだろう。シリーズは長いが既に完結しており、名作と謳われているだけあって読み応えがある。これまで原作未読の読者も、「フジリューの絵なら」と本作を手にとった方も多いようだ。原作が長編なだけに、どこまでコミカライズされるのかが気になるが、まずは第1巻を読んでみて欲しい。キャラクターの魅力や物語性にハマると、なかなか抜け出せない作品なのである。

【作品データ】
・作者:原作/田中芳樹 漫画/藤崎竜
・出版社:集英社
・刊行状況:1巻〜(以下続刊)