【あらすじ】
サッカーU-16日本代表選手である青山くんは、実はスーパーウルトラ級の潔癖症。サッカーを始めたきっかけは「手を使わなくていいから」という、実にシンプルな理由。ヘディングもスライディングもしないし、タックルもたくみに避けてドリブルをする。勝っても抱き合わない。そんな青山くんが入った高校は、特にサッカー強豪校でもなかった。先輩の財前は、監督に頼まれて仕方なく青山くんに世話を焼こうとするが、ことごとくスルーされる。そんな潔癖症で無愛想な青山くんのプレースタイルとは?!
【みどころ】
とにかく何事にも潔癖な青山くんは、まず部室をキラッキラに磨き上げていた。そして実は徹底した負けず嫌い根性の持ち主で、試合のラスト5分間だけなら汚れるのも我慢できることがわかる。そんな青山くんが何故富士美高校に入ったのか……?第一話の最後に明かされるのは、トイレに装備されているウォシュレットだったー!!自分専用に「セバスチャン」と名付けた便器もあるほどのこだわりっぷりには笑わされる。
青山くんのおかげで常に清潔を保っている部室に、ある日新たなる掃除の妖精さんが現れた?その正体は、以前から青山くんに好意を抱いていた後藤もかちゃんだった。正式にマネージャーとして認められたもかちゃんだったが、「青山くんへのこの想いは誰にも内緒」とか思いつつ、オイオイ、Tシャツの前面にデカデカと「青山命」って書いてあるよ?!
そんなもかちゃんだけでなく、サッカー部の3バカトリオによって青山くんに勝手に都市伝説的なイメージを周囲に植え付けていく。例えば「青山くんってどんな匂いがするのかな?」発言を発端に、誰もが青山くんの匂いを確認しに行くハメになったり、青山くんの写真をネットにアップして大変なことになったり……。
青山くんは笑わないし、怒らないし、常に無表情ではあるものの、何故かとてもイケメン。女性ファンは日々増え続ける。そのうち男性ファンまで集まり始めて、どうなるもかちゃん?!ピッキングができたり、釘バットを常備している彼女は、常に青山くんを守る使命を帯びているため、青山くんは今日も部活に掃除に大忙しだ。我が家の大掃除も助けて欲しいくらいである。
【作品データ】
・作者:坂本拓
・出版社:集英社
・刊行状況:1〜3巻(以下続刊)