劇場アニメ『Fate/stay night Unlimited Blade Works』が今年1月に公開され、その高いクオリティから現在も安定した人気を博している。全国主要都市での上映にくわえ、今月から秋田・長野・静岡でも追加上映が決定した。
原作となった『Fate/stay night』は、PC用ゲームとして2004年に発売。“魔術が存在する現代”という世界観で、すべての願いを叶える「聖杯」をめぐって7人のマスター(魔術師)が激突するというストーリーになっている。
マスターは自身が戦うほか、1人だけ「サーヴァント」を召喚して戦いに参加させることができる。サーヴァントには過去の英雄――たとえばヘラクレスや佐々木小次郎など――が選ばれ、現代に肉体を得た彼らが特殊能力を駆使して迫力あるバトルを展開していく。緻密なストーリー運び、魅力的なキャラクター、緊迫した戦闘シーンなどが原作・アニメ版を通じての特長だ。
原作の登場から6年が経ち、家庭用ゲームへの移植(PS2)、続編ゲーム(PC)の発売、外伝小説の発売、テレビアニメの放映など幅広いメディアミックス展開が成功を収めている。
さらに現在は月刊少年エースにて漫画版『Fate/stay night』が連載中。西脇だっとが作画を担当し、コミックスは11巻まで発売されている。うまく原作ストーリーをアレンジしており古くからのファンでも楽しめる内容だ。
おりしも漫画版の物語は緊迫した山場。劇場アニメのDVD/BDが発売されれば、漫画版をまとめて読んでみようという新しいファン層が増えるかもしれない。今後の動きに注目したい。
【参考URL】
・劇場版公式サイト