『ジョジョ』『フルメタ』…人気タイトルが同時に“4度目”のTVアニメ化発表

漫画やライトノベルのアニメ化が相次ぐなか、先ごろビッグタイトル2作品が“同時に4度目のTVアニメ化”発表でファンを沸かせた。それが漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦)と、ライトノベル『フルメタル・パニック!』(賀東招二)である。
『ジョジョ』は言わずと知れた週刊少年ジャンプ発祥の人気作。1987年にスタートした同作は人智を超えた強大な敵に対し、「波紋」や「スタンド」能力を駆使して歴代主人公たちが挑んでいく長編だ。現在はウルトラジャンプに連載の場を移し、第8部が進行している。

『フルメタル・パニック!』(フルメタ)は富士見書房を代表するラノベの1つ。高度な軍事技術や迫真のバトル描写がウリのロボットもので、学園ラブコメ・ギャグ・超能力など複数のジャンルにまたがったエンタメ性を誇る。

両作はこれまで3度にわたりTVアニメ化されてきたが、その経緯は若干異なる。『ジョジョ』は劇場アニメやOVA制作を経て、2012年から立て続けに第3部までをTV放送。原作ファンから絶大な支持を受け、立て続けに第4部アニメ化が決定した。

一方の『フルメタ』は2002年から2005年にかけて断続的にTVシリーズ3期が作られた。各シリーズの尺はまちまちで、制作会社も途中で交代するなど『ジョジョ』ほどの統一感はない。だが全般的なクオリティは非常に安定しており、コミック版ともどもファンから高評価を受けていた。ネットのあちこちで「アニメ4期はまだか?」との声が常に聞こえていたところへ、今回の発表である。

このように今までの実績を見る限り、『ジョジョ』『フルメタ』とも紙媒体からアニメへのメディアミックスでありがちな「不本意な設定改変」「クオリティの劣化」などは心配なさそうだ。アニメ化される部分の原作は描きあがっているため、「無駄な尺伸ばし」「勝手なオリジナル展開」といった不安要素もない。原作ファン、アニメから入った新規ファンともども落胆することはおそらくないだろう。

今のところ両作ともアニメ化が発表された段階で、まだ詳細はわかっていない。続報に期待しつつ放送スタートを待ち望みたい。