小説や漫画、映画など、ファンタジー作品でおなじみの「魔女」。
誰もが知る存在でありながら、長い間歴史の闇に覆われてきた彼女たち。
その真実の姿をさぐる展覧会「魔女の秘密展 Secret Witches Exhibition」が静岡県浜松市のえんてつホールで開催中だ。
中世のヨーロッパ社会においては畏怖の対象であった魔女は、社会不安や科学の発展とともに徐々に迫害の対象になっていった。やがてその実在は忘れ去られ、ファンタジーの存在へと変質していった過程がさまざまな資料で紹介されている。
中でも印象的なのが、いわゆる「魔女狩り」で用いられた拷問具の数々。使い方も図解されていて、これがなかなかにエグい。心臓の弱い人は注意が必要だ。
俳優の佐々木蔵之介さんによる音声ガイドは、ソフトな白猫バージョンと、やや過激な表現のクロネコバージョンの2種類。とんがり帽子付きセットも用意されているので、魔女気分で見学するのも楽しいだろう。
最後のコーナーは「漫画作品に登場する魔女」。
安野モヨ子のスペシャルイラストをはじめ、真島ヒロ『FAIRY TAIL』、水薙竜『ウィッチクラフトワークス』、渡辺航『まじもじるるも』、吉河美希『山田くんと7人の魔女』の描きおろしイラストや特製パネル、そして中世の魔女といえば外せない石川雅之『純潔のマリア』の原画展示もあり、漫画ファンにはうれしいサプライズコーナーとなっている。
えんてつホールでの展示は11月29日(日)まで。
その後は続いて以下の、
場所:広島・NTTクレドホール
期間:2015年12月19日(土)~2016年1月17日(日)
での開催の後、翌2016年には福岡、東京での巡回展も決定している。詳細はこちらの公式サイトでチェックしてほしい。