花とゆめ 2015年9号(2015年4月5日発売)

■掲載漫画ピックアップ
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●『月の傾く夜に』(堤翔)
美しくなりたいと願った女性なら、誰もが美しくなれるサロン「ラ・リュネ・ルージュ」。1日1人、完全予約制のその店を訪れたのは、これまでおしゃれをしたことがない女性・ユウコだった。不安な気持ちで開けた扉の向こうに待っていたのは、柔和な笑顔のイケメンと美少女、強面の青年になぜか犬のかぶり物をした男。危険を察知するも逃げられず、捕まったユウコは美少女に服を脱がされそうになり──?


●『魔王と姫の雇用計画』(白魚ことね)
自国を守るため魔王と戦う王女兼勇者の杏樹に、まさかの見合い話が舞い込んだ。どんな酔狂な男が現れるのかと、仕方なく見合いの場に足を運んだ杏樹。爽やかな笑顔で杏樹を迎えたのは、なんと隣国の魔王・カインだった。すぐ臨戦態勢を取る杏樹に、飄々と逃げ回るカイン。魔王の目的は本当に見合い? 侵略? それとも──?
●『ハート・ドリップ』(六野善子)
三輪島ハルトがバイトする祖父の喫茶店に、クラスの女子・鈴原が訪れた。ブレンドを注文するも、明らかに美味しくなさそうな顔をする鈴原。不思議に思ったハルトがその理由を尋ねたことで、“鈴原が美味しいと思えるコーヒーを淹れる”ハルトの修行が始まった──。

掲載順チェック!
【今号の掲載順】
黒伯爵は星を愛でる(音久無) <巻頭カラー>
覆面系ノイズ(福山リョウコ)
コレットは死ぬことにした(幸村アルト)
ぬこづけ!(柚木色)
暁のヨナ(草凪みずほ)
月の傾く夜に(堤翔) <集中連載スタート>
高嶺と花(師走ゆき)
それでも世界は美しい(椎名橙)
和菓子のアン(猪狩そよ子 原作:坂木司)
アンのマゴマゴ図書之国(樋口橘)
恋に花咲く(島田ちえ) <読み切り>
世界から猫が消えたなら(雪野下ろせ 原作:川村元気)
魔王と姫の雇用計画(白魚ことね) <読み切り>
ハート・ドリップ(六野善子) <読み切り>
いきテル(此花高見)

【コメント】
今号の表紙に登場した『覆面系ノイズ』は学祭の真っ最中。ますます化け物じみていくニノの歌声を、ぜひアニメで聞きたいなーと思いました。ただ、こんなすごい歌声持った歌手など現実世界にはほとんどいないでしょうね……。巻頭カラー作品の『黒伯爵は星を愛でる』では、日本ではあまり知られていないイースターの様子が見られます。キリスト教徒にしか関係のない復活祭ですが、お祭りと聞くとワクワクするのは世界共通なのでしょうか。新鮮で興味深い1話でした。
次号は「闘う乙女」特集! 表紙を『暁のヨナ』、巻頭カラーを『俺様ティーチャー』が飾ります。次号から3号連続でふろくに付く『神様はじめました』デザインの“三種の神器”は、恋する乙女に欠かせないおしゃれグッズ。『それでも世界は美しい』や『コレットは死ぬことにした』など目が離せない連載陣や、しいな亜紀先生の新連載『竈木兄妹について』と合わせて、ふろくも楽しみにしたいですね!