花とゆめ 2015年8号(2015年3月20日発売)

■掲載漫画ピックアップ

●『高嶺と花』(師走ゆき)
いつもの不毛な会話ののち、花見に出かけることになった花と高嶺。“ナマコ事件”を根に持って、いつも以上にウザキャラと化していた高嶺だが、花はどこか様子がおかしいことに気づく。花粉症だといって譲らないが、そのマスクとサングラスはもしかして……?
恋に不器用な御曹司と庶民女子高生の恋は、今日もやっぱり微笑ましいですね。

●『なまいきざかり。』(ミユキ蜜蜂)
「マジでユキ先輩のこと好きだから」その成瀬の爆弾発言で部員が騒然とする中、由希はどうやってこの事態を収拾するかと頭を悩ませていた。部活には波風を立てたくない。でも、“成瀬をどう思っているか”はもう由希にもわかっていた。勇気を振り絞って口にする気持ち……とうとう成瀬の想いも成就なるか?

●『あくまのしっぽ』(友藤結)
この世のすべての不幸を背負ったような少女・芽衣子(めいこ)は、家無し&文無しで行く当てもなく教会に辿り着いた。そこにいたのは悪人面の神父・地紘(ちひろ)。雑用を引き受ければ教会に滞在してもいいという地紘に、芽衣子は救いの神だと快く契約書にサインをするが、それがさらなるトラブルの序章だった……!

■掲載順チェック!

【今号の掲載順】
高嶺と花(師走ゆき)<巻頭カラー>
神様はじめました(鈴木ジュリエッタ)
それでも世界は美しい(椎名橙)
天使1/2方程式(日高万里)
覆面系ノイズ(福山リョウコ)
ぬこづけ!(柚木色)
スキップ・ビート!(仲村佳樹)
LOVE SO LIFE(こうち楓)
なまいきざかり。(ミユキ蜜蜂)
アンのマゴマゴ図書之国(樋口橘)
和菓子のアン(猪狩そよ子 原作:坂木司)
あくまのしっぽ(友藤結)<読み切り>
うみねこ先生(遊佐ハルカ)
世界から猫が消えたなら(雪野下ろせ 原作:川村元気)

【コメント】
人気連載陣と人気作家による読み切りが掲載された今号は、安定の読み応えでした。特に注目してほしいのは、友藤先生の新作読み切り『あくまのしっぽ』。先生の作品はいつもストーリーの独創性があり、テンポが良く人物も魅力的で、花ゆめを読む楽しみの1つです。今回も連載してほしいくらい面白い作品でした! 掲載順ではやや低迷気味の『アンのマゴマゴ図書之国』や『世界から猫が消えたなら』も、個人的には大注目作。花ゆめファンには、ぜひじっくり読んでほしい作品です
次号は、春恋号。4月といえば「新学期とイースター」――ということで学園ラブの『覆面系ノイズ』が表紙を飾り、イースターを祝う『黒伯爵は星を愛でる』が巻頭カラーに登場します。連載作品は、白魚ことね先生の読み切り『魔王と姫の雇用計画』や堤翔先生の短期集中連載『月の傾く夜に』、島田ちえ先生のスプリングショート『恋に花咲く』など新作も目白押しです。春にぴったりの新しい恋物語をお楽しみに!