BL作家の新境地!『青春エレジーズ』刊行!

【あらすじ】
転校生の山田大介(やまだ・だいすけ)は、実はスターに憧れる、高校デビューに乗り遅れた空気くん。父親の転勤を機に「転校デビュー」しようと目論み、努力の日々。輝かしい高校生活を送るべく、カッコイイ部活を探していた山田の目に留まったのは、「☆」マークの入った校舎の片隅の部屋。そこには4人の美男子がいて、これは「スター部」に違いないと入部しようとするのだが……BL出身作家が描く、青春キラキラ学園コメディ降臨!!

【みどころ】
パッと見イケメンな山田は、妄想で気持ちよくなるタイプの、スター希望者。スター希望って……と思いながら読んでいくと、無理して作っている「さわやかイケメン風味スマイル」も筋肉がつってピクピク。実は山田は高校デビューに失敗した組で、そこに父の転勤話があり、新しい高校に転校することになったので、便乗して「転校デビュー」を狙っていた。

クラスメイトの前でスマイルが持続しないので、ボロを出さないために部活探しに出かけると、部屋のドアに「☆」マークの入ったところが……。そこへ入っていく超美形の薔薇王子(山田が勝手に命名)の姿。「☆」→「スター」→「アイドル部」と勝手に解釈した山田がその部屋に入れてもらうと、他にも美男子が3人も!!しかし、4人の美形は全員もれなく残念系男子だったのだ!

ネガティブなゲス男、女装子、鉄仮面、電波系と、ろくでもない4人に山田は、せっかくだからここを「スター部」にしてしまおうと提案。案外話はまとまって、スター部はスタートするのだが……。学校内でも有名な残念系男子の4人と一緒に部活をしていることがクラスメイトに知られるや否や、再び山田はクラスで浮いた存在になってしまう。これはもうスター部を成功させるしかない!

山田が関わる4人の美形のそれぞれのエピソードが感傷的で哀しいのに笑える!どこから突っ込んだらいいのかわからないくらい、突っ込みどころ満載なこの『青春エレジーズ』は、BL作家としてデビューした永井三郎氏の初のBLでない単行本だ。表紙のイケメンぶりとは裏腹に、中身の顔面変化が素晴らしい。なんか最後に出てくるマッチョでリーゼントの教師は一体何なんだ?!続きが気になって仕方ない本作は、「GoGoバンチ」で年4回のペースで連載している。次巻までには間が空きそうだが、まずは1巻を読んで抱腹絶倒したい。

【作品データ】
・作者:永井三郎
・出版社:新潮社
・刊行状況:1巻〜(以下続刊)