花とゆめ 2015年7号(2015年3月5日発売)

■掲載漫画ピックアップ

hanayume_201507●『弱者の末脚』(梶井祐)
落馬事故から勝ち星のない“天才ジョッキー”と呼ばれた男・空良京助(そらきょうすけ)は、今日もこっそり地方競馬場で乗馬の練習をしていた。その京助を後ろからぶっちぎったのは、フォームも芯もブレた素人女子高生・三沢ちとせ(みさわちとせ)。加えて乗っていた馬はどのレースでもビリの大穴馬。この1人+1頭、いったい何者……?

●『世界から猫が消えたなら』(雪野下ろせ 原作:川村元気)
悪魔の気まぐれにより、「写真」をこの世から消すことになった時生(ときお)。「オプションとして最後に撮った1枚だけ残せる」と悪魔に言われ、時生は悩んだ末に、かつて写真家をめざしていた友人に会いに行く。

失うことで尊さに気づく、そんな“終わりの哲学”にこうもつまされるのはなぜでしょうか。佐藤健と宮崎あおい主演で映画化が決定した同作の、さらなる哲学的展開に期待です。

●『コリンスキー、春に目覚める』(しいな亜紀)
卒業を目前に控えた鷹埜(たかの)は、3年間全力で力を注いできた美術部の卒業制作に取りかかっていた。しかし、ある日その絵が美術部部長の兎村(とむら)に持ち去られる。兎村を刺し殺さんばかりに美術室を後にする鷹埜を見送りながら、後輩たちは「やっぱ“コリンスキー事件”はでかいよねぇ」と困り顔。コリンスキー事件っていったい――?

■掲載順チェック!

【今号の掲載順】
覆面系ノイズ(福山リョウコ)<巻頭カラー>
暁のヨナ(草凪みずほ)
神様はじめました(鈴木ジュリエッタ)
LOVE SO LIFE(こうち楓)
ぬこづけ!(柚木色)
なまいきざかり。(ミユキ蜜蜂)
アンのマゴマゴ図書之国(樋口橘)
和菓子のアン(猪狩そよ子)
弱者の末脚(梶井祐)<読み切り>
変忍(えとうよだき)
ふくろう荘 空きあります(松月滉)
世界から猫が消えたなら(雪野下ろせ 原作:川村元気)
いきテル(此花高見)
星空のカラス(モリエサトシ)
コリンスキー、春に目覚める(しいな亜紀)<読み切り>

【コメント】
今号の見るべき作品は、なんといっても2大ルーキーによる読み切り『弱者の末脚』と『コリンスキー、春に目覚める』。どちらもありきたりな“少女まんが”ではなく、恋愛の空気感だけ残した底の深い、秀逸な作品でした。また、『暁のヨナ』の作者・草凪みずほ先生と、テレビアニメ第2クールEDを歌う志方あきこさんの対談が見られる口絵も必見。まんがと音楽、それぞれにファンだという両者の対談は貴重な裏話が満載です。

次号の表紙を飾るのは、勢いの止まらない『神様はじめました』。巻頭カラーはデコボコカップルの恋愛劇がおもしろい『高嶺と花』が飾ります。掲載作品は緊迫の展開を見せる『それでも世界は美しい』、年下彼氏に胸キュンの『なまいきざかり。』など連載陣も注目度が高いですし、友藤結先生の新作読み切り『あくまのしっぽ』も期待大。桜開花のこの季節、「花とゆめ」の恋の華も満開に咲き誇りますよ!