『ほしのふるまち』を訪ねて(3)-01

『ほしのふるまち』を訪ねて(3)

『ほしのふるまち』を訪ねて(2)では、舞台となった氷見の町を、駅から海沿いに紹介して恵比寿橋までやって来た。今回は、いよいよ主人公・恒太郎とヒロイン・渚が住む薮田地区の紹介だ。

■ 薮田バス停(海側)

電動自転車のチカラを借りて、国道160号線を北上してゆく。目印は加越能バスの停留所。ちなみに加越能とは、加賀、越中、能登のことである。氷見フィッシャーマンズワーフ「海鮮館」から約15分(体力ないからね)、薮田のバス停が見えてくる。

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『ほしのふるまち』のシンボルのひとつ、薮田バス待合所は、海沿いに建てられた珍しいバス停だ。その美しいロケーションから、アニメ『true tears』でも最終話のバス停として使われている。映画では、恒太郎と渚が初めて出会う場所がここ。

■ 薮田バス停(山側)

道を挟んで反対側にある、こちらも薮田のバス停。コミックスでは第7巻 129ページや140ページなどに出てきている。

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中の壁には、やぶた「ほしのふるまち」マップのパネルが掲示されており、自由に持っていけるミニ散策マップなども。これらの地図は「ほしのふるまち」の舞台・氷見をよく知ってもらおうと、薮田自治振興会が作ったものだ。

■ 薮田漁港・赤い燈台

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『ほしのふるまち』を訪ねて(3)-04そして、映画でもコミックでも象徴的存在である薮田漁港の赤い燈台。おじいちゃんとおばあちゃんなら「喜びも悲しみも幾歳月」を歌うところだが…って、そんな誰得情報はおいといて。

マンガでは第1巻の19ページ以降、主人公・恒太郎が、海を見ながらいじけていた場所が、この燈台の真横である。探しにきた渚と一緒に戻るとき、はじめて夜空いっぱいの星を見たのである。それから、下宿先までやって来た父親と口論した後も、渚にフラレた時も、恒太郎を受け止めてくれたのが赤い燈台であった。

ここから山の方に折れて、恒太郎の下宿先(宮本家)と渚の家を見に行ってもよいのだが、あいにくHPゲージが半分を切っている。電動チャリとはいえ帰りの体力が心配なので、ここはひとつ、涙をのんで駅へ戻ることにする。

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帰りしなに、コンビニ・デイリーヤマザキ 氷見阿尾店に寄った。店員さんによると、映画公開以来、薮田のバス停を訪れる人は増えたという。このコンビニ自体もコミック・映画に登場している。富山湾越しの立山連峰が望める絶景ポイントなので、聖地巡りじゃなくても立ち寄ってみたい。

ちなみに、車で来て石川県七尾市へ抜けようとする場合、ここが最後のコンビニとなる。以降、七尾までコンビニはないそうなので、氷見海岸から能登方面へドライブする人は気をつけよう!

■ ほしふるイベント

さて、地元・氷見では『ほしのふるまち』に関連したイベントがいくつも行われている。「ほしふるフェス」「ほしのふるまち☆キャラバン」「ほしふるウォーキング」などは、多くの参加者をむかえて大盛況だったとのこと。近々では「ほしふる★ツアー」が、6月11日(土)に氷見商工会議所の主催で開催される予定だ。

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地域の人々の『ほしのふるまち』にかける気持ちは熱い。そして氷見の魚はマジに旨い。心揺らいだ方は、いちど訪れてみてはいかがであろうか。

【関連サイト】
小学館コミック
よしもとアール・アンド・シー
氷見市観光協会
氷見市商工会議所

【紹介記事】
『ほしのふるまち』を訪ねて(1)
『ほしのふるまち』を訪ねて(2)

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