花とゆめ 2015年5号(2015年2月5日発売)

■掲載漫画ピックアップ

hanayume_201505●『なまいきざかり。』(ミユキ蜜蜂)
ついに始まった集中合宿。前日に成瀬から「先輩とお泊まり」発言をされていた由希は、平常心を保てずにいた。微かな期待と混乱で、ついつれない態度を取ってしまう由希。そんな由希にしびれを切らした成瀬が出た行動とは――?

●『アンのマゴマゴ図書之国』(樋口橘)
選ばれた者しか辿り着けないはずのマゴ教神殿には、なぜかアンのお目付役である嵐とキラの姿もあった。そこでマゴ様からアンたちに課せられたのは、名作といわれる本の“プレイヤー”になること。何が起きたのか理解の追いつかないアンだったが、マゴ様の傍若無人ぶりに宣戦布告! そんなアンの態度にマゴ様は――?

●『制服と純潔』(莎原シド)
高校の卒業式から帰った真白を待っていたのは、泥酔して鍵をなくしたという10歳年上の幼なじみ・将親だった。前日の夜、将親に告白してフラれたばかりの真白はその神経の図太さにただ閉口するばかり。だけど、本当は将親にも目的があって――?

詩を読んでいるかのような、言葉に力のある作品でした。空間を使った絵の見せ方も素敵。こういう少女マンガが増えるといいなぁ……。

■掲載順チェック!
【今号の掲載順】
なまいきざかり。(ミユキ蜜蜂)<巻頭カラー>
LOVE SO LIFE(こうち楓)
俺様ティーチャー(椿いづみ)
神様はじめました(鈴木ジュリエッタ)
暁のヨナ(草凪みずほ)
高嶺と花(師走ゆき)
いきテル(此花高見)
覆面系ノイズ(福山リョウコ)
それでも世界は美しい(椎名橙)
アンのマゴマゴ図書之国(樋口橘)
ふくろう荘 空きあります(松月)
黒伯爵は星を愛でる(音久無)
星空のカラス(モリエサトシ)
制服と純潔(莎原シド)<読み切り>
ぬこづけ!(柚木色)

【コメント】
今号はどの作品も新たな展開を見せ、読み応え十分な一冊でした。掲載順が下位に位置している作品陣も、少女マンガらしい胸キュン展開や次回が楽しみになるハラハラ展開で読者の心を掴んでいると思います。

次号は、テレビアニメ絶賛放送中の『神様はじめました』が表紙&巻頭カラーで登場です。今春は「神様◎×アニメイトカフェSHOP池袋」(2月13日~15日開催)や「神様はじめました&花とゆめinナンジャタウン」(3月7日~4月5日開催)などコラボイベントが多く、ますます目が離せない同作。奈々生と巴衛の文字通り“命がけの恋”の行方を見守ってきたいですね。次号の掲載作品の中で、個人的に注目したいのは、黄龍ゼノの過去が明かされる『暁のヨナ』、命の危機にさらされたニケの行く末が気になる『それでも世界は美しい』です。毎度読者から絶大な支持を受ける夏芽ミカン先生による新作読み切り『うさぎくんのしつけ方。』もお楽しみに。